本記事の目次です。
スポンサードサーチ
「仕事辞めたいです…」と悩む人に「甘えだ!」という異常な風習
仕事を辞めたいと上司に言ったら「根性なし!甘えるな!」と叱られました、、、でも本当に疲れたしきつい、、、
こういった方に向けて記事を書きます。
結論は「そういうこと言う馬鹿はほっといて自分がやりたいようにするのが正解」です。
説明していきますね。
【体験談】幾度となく「仕事なめるな!甘えるな」とか言われました
オレは転職組サラリーマンでして、おそらくですが普通の36歳よりも転職しています。
具体的には、下記の感じ。
- 2021年現在で正社員経験社数が6社(うちブラック企業2社)の転職キャリア
- 自分の市場価値を測るため定期的に転職活動をしています
- 一次面接も含めれば100社超えの企業の面接を受けてます
なので、色々な人から「仕事を辞める?甘えるな!」といったことを言われてきました。
でもこれ、「仕事を辞める=甘えてる」って意見、よく考えるとおかしくないですか?
わりと当然のように「仕事を辞める=甘えてる」という公式が「社会人の常識」みたく語られがちですが、、、シャカイジンノジョーシキって何ですか?
ちょっと異常な常識だと思います。
【結論】仕事辞めたい人は甘えてるという意見は完全に時代遅れ
再度の結論ですが、「仕事を辞めるなんて甘えだとか言う馬鹿はほっといて自分がやりたいようにするのが正解」です。
理由は、「仕事を辞める=甘えてる」という考えは時代遅れなだけではなく、精神論や根性論でしかない危険な考え方だからです。
時代の流れで職場を変えることが普通の世の中になった
転職率推移について当ブログ「転職率の推移から読み解く現役と親世代の仕事観の差【数字は語る】」でまとめましたが、近年では数字的にも転職する人はめちゃめちゃ増えています。
転職エージェントサービスが乱立していることからも、そこに需要があることは明らかでしょう。
それはもはや「時代の流れ」でもあります。
実際に、転職に対するイメージはポジティブであるデータもあって、dodaが行った転職意識調査で下記の結果が出ています。
「あなたは「転職」について、ポジティブとネガティブのどちらの印象をより強くお持ちですか?」という問いに対し、36.5%の人が「ポジティブ」と回答しています(ネガティブは23.5%)。
引用:doda『ビジネスパーソン2,000人の転職意識調査』より
こういった感じで、そもそも転職推移率も上昇傾向にあって、転職へのイメージもポジティブになっている現代で「仕事を辞めるなんて甘えてる」という考えは完全に時代錯誤なものと言えるでしょう。
転職しながらキャリアを築いていくことが当たり前になっているとも言えます。
そもそも日本の労働環境は異常【長時間労働デフォ】
OECDが2020年に発表したデータによると、日本の男性の有償労働時間は「1週間当たり452分」という結果が出ています。
この数字は、調査国中で断トツの1位です。
また、女性の水準・無償労働(日常の家事や買い物など)を加えて比較しても、日本の労働時間は世界トップクラスであり、異常さがよくわかります。
とにかく、日本は労働時間が異常に長い。
引用:内閣府男女共同参画局『生活時間の国際比較』
長時間働くのにやる気のない人が多いという異常な状況
そんな異常に長い時間働いてよほど仕事熱心なのか、というと、そういうわけでもない。
アメリカのコンサルティング会社の調査によると、日本の「熱意溢れる社員」は6%しかいないというデータが出ています。
これは調査対象の139カ国中132位という数字です。さらに「やる気のない社員」が全体の70%という結果も出ています。
引用:日本経済新聞『「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査』
こういった「労働時間が長いのにみんなのやる気はない」というのは、日本では労働あるあるかもしれませんが、世界的に見ればかなりいかれてます。
なので、そもそも日本の労働環境は世界的に見て異常、ということを覚えておいてください。
そして、そういう異常な労働環境を作ってきたのは、「仕事を辞めるのは甘えだ」とか言っているおじさんおばさんたちです。
スポンサードサーチ
親世代の「仕事辞めたいとか甘えだ」的な考えはトレースしなくてイイ
ちょっと思い出してみてください。あなたに「仕事辞めるとか甘えるんじゃない!」みたいなことを言った人って、何歳くらいの方でしたか?
おそらくですが、おじさんやおばさんの年齢、もしくはもっと上の世代だったのではないでしょうか。
そういった方々が生きてきた時代の常識は、現代では通用しなくなっています。
【質問】あなたは自動小銃を持った米兵に竹やりで突撃できますか
時代の変化に合わせて常識も変化していくのは、至極当たり前のことです。
例えば、軍隊制度のあった戦前の日本の常識と現代の常識では、かなりの乖離があると思います。
これと全く同じで、時代背景を無視した恒常的な常識感覚というものはなかなか存在しません。
ましてや、「仕事を辞める」という”個人的な価値観”が影響する常識なら、なおさらです。
こういうことを言うと、「80年近く昔の話をせいぜい20年程度の過去と比べるな」という声も聞こえてきますが、インターネットの普及があったこの20年では変化のスピードも80年前とはくらべものになりません。
おじさんやおばさんが振りかざす「仕事を辞めるなんて甘えだ!」という意見は、20年くらい昔には常識だったかもですが、今では見出しの質問と同じくらい荒唐無稽なものに陳腐化しています。
親世代と現役世代の転職に対する意識が変わった理由
上記でも説明していますが、こういった時代の変化のきっかけがインターネットの台頭(2000年代初頭)と有料職業紹介事業の規制緩和(1998年)です。
これにより、個人がアクセスできる求人量が爆発的に増加しました。
それまでは新聞広告や求人情報誌に掲載されている求人が主な応募先でしたが、、、新聞や雑誌の求人には物理的な掲載スペースにも限りがありますし、全ての情報をチェックすることは難しいですよね。
しかし、上記2点のきっかけで状況が一変。自身の興味関心に合わせた検索ができたり、人材会社の紹介で仕事を探せたりできるようになりました。
いわゆる「親世代」とよばれるおじさんおばさんたちの多くは、これらの影響を受ける前に就職してキャリアを積んでいます。
そのため、転職に対する意識が現役世代とかけ離れているのです。
世の中には、自分の経験でしか物事を理解できない方が多くいます。転職が今より身近ではなかった親世代は、
転職するなんて逃げであり甘えだ、根性がない!会社に帰属意識を持って石の上にも三年の気合いで乗り切るべきだ!
と解釈するかもですが、もう時代が違います。そういう意見はほっときましょう。
年功序列や終身雇用の崩壊と賃金推移の低下【長期勤務の意味ナシ】
親世代のおじさんおばさんたちと現役世代の間で、価値観の違いを生む決定的な概念が二つあります。
それは「年功序列」と「終身雇用」です。
おじさんおばさんたちの世代には、この二つが前提としてあり、仕事を続ければ続けるほど賃金が上がる状態でした。
しかし現代では、どちらもほぼ崩壊しています。
例えば、2019年にトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用とかもう無理ゲーです、、、m(_ _)m」という旨の発言をしたことは記憶に新しいと思います。
また、世代別に見た実質賃金の推移を見ると、80年代前半生まれの地点でも大きく目減りしています。
引用:国土交通省『国土交通白書』
このことからも、若い世代は親世代に比べ「仕事を長く続ける恩恵」が受けにくいことは明らかですよね。
「今の仕事を続けるメリットって、、、なんだ?」と感じた場合、ダラダラ続けて時間を無駄にするよりか、スパっと辞めて次に移る方がチャンスも多いのではないでしょうか。
外野の「甘えだ!」的な声はシカトでOK【仕事辞めたい心の声優先】
以上のような理由により、「今の仕事が自分に合っていないで嫌だ」と感じるのであれば、辞めてしまって問題ないと思います。
理由は、そもそも時代も価値観も変化していて、若手世代には同じ会社で長く働き続ける恩恵もそれほどないため。
その際の「仕事を辞めるとか、甘えるな!」といった意見。。。これからは、「月月火水木金金」「権利は捨てても義務は捨てるな」といった、戦前標語くらいの違和感になっていくでしょう。
責任感のある人ほど、自分に合っていない嫌な仕事とかも頑張ってしまうものですが、周囲や外野の声は無視したらOKです。
あなたの心の声に従ってください。
スポンサードサーチ
仕事を辞めたいのは甘えではないが、経験を次に生かすことは大切
仕事を辞めたいことは甘えではない旨解説してきましたが、とはいえ今の職場を辞める・辞めた経験を次に活かすことは必須となります。
具体的には、下記のようなことはしっかり考えておくべきでしょう。
- 自分がなぜ辞めたいのか明確化する
- 今の会社内で改善できる要素はないか考える
- ざっくりでいいので転職先のアテを付けておく
上記の感じ。
こういったことをおざなりにしたまま、なんとなくの転職をすると「企業ガチャ」化してしまうので、注意が必要です。
今すぐ仕事辞めたいくらいに嫌なら退職代行を使おう【甘えではない】
オレも経験があるのでよくわかりますが、今の仕事が嫌であまりにむかつきすぎると「もはや明日出社するのが苦痛だ、、、m(_ _)m」という瞬間があることも事実です。
そういった「とにかくもう、明日から会社行きたくないんだけど、、、」みたいなときは、退職代行サービスに課金することでその願いを叶えることができます。
比喩とかじゃなく、ガチで明日からもう会社に行かなくてよくなるっていう。
マイナビが行った調査「マイナビ 転職動向調査2020年版」によると、転職者経験者の5%が退職代行の利用経験があり、14%ほどの人が利用を検討しているというデータがあります。
引用:マイナビ『転職動向調査2020年版』
特に20~30代の利用率が高いみたいですね。ここにも価値観の変化が見て取れます。
下記はおすすめの退職代行サービスなので、もう明日から会社に行きたくない場合ご検討してみてください。
おすすめ退職代行サービス
退職代行サービスは玉石混合でして、中には質の悪いサービスもあります。しかし、ガーディアンは企業との交渉権を持つ『労働組合法人』が運営しているから安心です。
※ガーディアンについては『退職代行ガーディアンの口コミ・評判や利用の流れを解説【仕事辞めたい人向け】』で詳しく解説しています('◇')ゞ
基本的に今の世の中的に、20代での転職はほぼノーダメージのような気がします。
明日から行きたくないくらい今の会社が嫌なら、退職代行にサクッと課金して人生をリセットしましょう(^○^)ゞ
あなたの「仕事辞めたい」は正しい。甘えや逃げという意見は無視
ということで、「仕事辞めるなんて甘えだ!」みたいな意見は無視しましょう、ということについて見てきました。
理由は下記の通り。
- そういうこと言う世代が過ごした頃と現代では時代も価値観も違う
- 「仕事辞める=甘え」はただの精神論であり根性論
- 転職が当たり前の現代ではむしろ「会社にしがみつく方が甘えだ!」
- 嫌なことは我慢しなくていい
- 仕事を辞めることは「甘え」ではなく「選択」です
上記の感じですかね。
あなたが「仕事辞めたい、、、」と思っているときは、心の声に従った行動をしてください。
頑張れる場合は頑張ればいいし、もう無理そうであれば我慢しなくてOKです。
この記事が
仕事を辞めたいと言ったら、仕事なめるな!甘えるな!とか言われました、、、きつい、、、
と思っている方の背中を押せたら幸いです。
記事を終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。