本記事の目次です。
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面接中たった2つの逆質問で社風を見極める【転職・就活】
転職・就活のときの逆質問って何を聞いたらいいんだろう。紋切型の質問じゃなくって、簡潔に深くその会社の体質やコンプライアンスを知れる質問はないのかな
こういった疑問にお答えします。
転職や就活の面接って、企業側も基本的に自社のいいところしかこちらに言ってこないと思います。
条件だけ見て入社したものの企業文化や風土が合わないな、、、と、入社後に後悔するのは誰でも避けたいことでしょう。
実際に現場に配属されて周囲のメンバーと会ってみたり、勤務してみたりしないと、その会社の体質や社風、コンプライアンス感を判断するのはなかなか難しい問題だと思います。
そこで今回は、そういった入社前では判断しづらいことを、面接時の逆質問で判断できるようになる質問例をご紹介します。
結論から先に言うと、下記2つの質問をすればOK。
・令和元年の台風15号19号の際、従業員の安全のためにとった対策を教えてください
・コロナ騒動の緊急事態宣言中、具体的にどのような対策を取られましたか
この2つの質問で、ある程度その企業の社風や企業体質の核が見えると思うので、「企業ガチャ」でハズレを引く可能性を下げられるかなと思います。順番に説明していきます。
転職面接で聞くべき逆質問「令和の台風・コロナ騒動時の対応について」
繰り返し結論ですが、転職・就活面接のときの逆質問で、その会社の体質や社風、コンプライアンス感を見極める質問は下記の2つです。
・令和元年の台風15号19号の際、従業員の安全のためにとった対策を教えてください
・コロナ騒動の緊急事態宣言中、具体的にどのような対策を取られましたか
「台風15号」「台風19号」「コロナ騒動緊急事態宣言中」のそれぞれがどういう状況であったか振り返りましょう。
台風15号(令和元年房総半島台風):2019年9月9(月)~10日(火)
・この台風が来ることは分かっていた。そして月曜日朝に超大型台風が直撃
・前日の夕方くらいから「明日は朝電車動きません」と各手致道会社が公言
・物理的に交通がストップする状況で従業員にどう対応したのか
台風19号(令和元年東日本台風):2019年10月12(土)~13日(日)
・この台風が来ることは分かっていた。かつ台風15号の直後(約一か月後)に直撃
・直撃が土日とはいえ、被害等は月曜にも影響あり
・台風15号のとき大混乱で大変だった直近の経験をどう活かすのか
コロナ騒動緊急事態宣言中:2020年4月7日(火)~5月25日(土)
4月7日に7都府県に対して緊急事態宣言が出され、16日には全国に拡大、安倍晋三首相が出した「出勤者7割削減」という方針により、在宅勤務を実施したことがない企業も大きく動いた
・世界的なパンデミックで不要不急の外出自粛を強く要請
・テレワークやリモートワークを国が推奨
・やったことないテレワークやリモートワークにどう対応したか
異常事態の対応で企業体質はある程度判断できます
ザックりすぎですが上記のような感じでして、一言で言うと「個人の力や判断でどうにもならない異常事態だった」ということかと思います。
こういった異常事態で従業員のためにどのような対応をとったのかで、その会社の体質やコンプライアンス感を測ることができるかと思います。
わりと近々に起こった異常事態なので、鮮度の高い情報ですよね。
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【転職面接の逆質問】異常事態の社員対応で社風が分かります
繰り返しですが、上記のような異常事態下で、従業員の安全のためにどのような対応をとったかでその会社の体質やコンプライアンス感は判断できます。
現代はSNSで個人が情報発信できる時代なので、緊急時にアホな対応をするとすぐに事実として拡散されてしまいます。
そういった事態へのリスクヘッジが組織的にきちんとできているかもわかりますね。
オレが思うそれぞれ理想的な対応は下記の感じかなと思います。
【台風15号直撃時】
・「明日は台風直撃で電車が動かないので公休です。出社できそうな人のみ、無理や危険のない範囲で出社をしてください」という内容を前日中に周知
【台風19号直撃時】
・「出勤時大変な混雑が予想されるため、時差出勤可能とします。遅刻・欠勤控除は適応しないので、各自無理や危険のない範囲で出社をしてください」という内容を前日中に周知
【緊急事態宣言下】
・緊急事態宣言前から準備し、宣言と同時にテレワークやリモートワークの速やかな実施
逆に、それぞれNGかなと思う対応は下記の感じ。
【台風15号直撃時】
何もしない、または「各自判断での出社」など具体性を欠いた内容の周知止まり
【台風19号直撃時】
何もしない、または「各自判断での出社」など具体性を欠いた内容の周知止まり
【緊急事態宣言下】
「手洗いうがいやりましょう」「マスクつけましょう」などの社内周知のみ。テレワークやリモートワークはやったことがないのでやらないで通常通り出勤させる
上記の感じかなと思っています。それぞれの理由も説明します。
台風15号直撃時の対応について
台風で電車が止まってたら会社は休みでイイ話【物理的に行けない】
台風なのに意地でも出社させたい会社や企業がまじでバカすぎる件
こちらの2つの記事でも書いておりますが、交通インフラの停止が公式に宣言されているのに従業員の出社について何の配慮もしないとか、、、といった感じです。
あと、普通に危ないですよね。
・電車が止まっている
・イライラした人がたくさんいる
・台風も直撃している
カオス度MAXといった状態で、こういう状況で無理に出社させて従業員がケガをしたら「労災」になります。
そういう意味でも、自然災害なのに普通に従業員を出社させてる会社は「リスク計算ができない会社」ということが分かります。
台風19号直撃時の対応について
こちらも、上記台風15号とほぼほぼ同じ理由になります。
しかし、直前に台風15号のモデルケースがあったのに「また」何も対応をしなかったという点で、台風19号のときにまともな対応をしなかった会社は「よりやばい」のではと思います。
緊急事態宣言下の対応について
業務の形態上テレワークやリモートワークが難しい、という場合を除き、かかる緊急事態下でわざわざ従業員を出社させる理由とはなんでしょうか。
それは、想像すると下記の感じです。
・体制を整えるのがめんどくさい
・体制を整えるのにお金がかかるからいやだ
・従業員がさぼるかもと思っている
こういった感じなのかなと思います。
そしてちょっと絶望的な事実として、下記の調査を見ると、緊急事態宣言下においても、約6割のワーカーが「毎日出社」しているという結果だったことが分かりました。
リモートワーク実施率は、全国で35.5%、首都圏は52.2% ~ 緊急事態宣言下においても、約6割のワーカーが「毎日出社」している現状が明らかに ~
・リモートワーカーは少数派!実施率(全体)は35.5%。
・首都圏のみ平均を上回る52.2%の実施率。地域差が大きい傾向に。
・業種別ではIT関連が高く、「毎日リモートワーク」と回答した人は他の業種の2倍以上。
・職種差が大きく、ホワイトカラーの実施率が高い傾向。
・会社規模に比例してリモートワーク実施率も高くなる。
しかし、首都圏においては約半数の企業がリモートワークを実施しています。
こういった緊急事態下で「普通に毎日出社」させる会社の企業体質をあなたが好きかどうか、という話ですね。
面接時の逆質問でこんな転職先を避けられます【ブラック企業回避】
面接時の逆質問で上記のような異常事態時にとった対応を聞いておくと、具体的に下記のような会社に間違って入社することを防げると思います。
・「台風だろうが電車が止まっていようが気合で這ってでも会社に来い!」という精神論系の昭和体育会系企業
・今後同じような異常事態になっても、何も従業員へ対応をしてくれない企業
・従業員は使い捨てなので、安全とかより会社の利益が大事と思っている企業
上記の通り。
こういった会社は現代の尺度で判断すると、ブラック企業の可能性が非常に高いので、結果としてブラック企業に間違って入社してしまう可能性も下げられるかと思います。
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転職者や就活生は面接逆質問でそんなこと聞きにくい、、、という意見
とはいえ、転職者や就活生は企業から「選ばれる側」であるため、なかなかこういった正直な質問はしづらいと思います。
そして「こんなこと聞いたら落とされるんじゃないか、、、」みたいな恐怖もあり、本当に聞きたいことを直接聞けない場合も少なくないのではないでしょうか。
そういった会社の場合、かなりの確率で上記のような異常事態でも従業員の安全に何も配慮していなさそうな気がしませんか。
なので結論を言うと、異常事態が起こった時の従業員への対応について質問をして、それで面接の雰囲気が悪くなったり選考を落とされるのであれば、別にそこは落ちてもいいんじゃないかといった感じですm(_ _)m
転職面接の逆質問では、令和の台風・コロナ騒動時の対応を聞こう
ということで、転職・就活の逆質問では、異常事態が起こったときにその会社がとった対応について聞こう、ということについてご説明してきました。
理由は、異常事態の対応の中にはその企業の体質やコンプライアンス感が含まれていると思うから、です。
そして具体的には下記の質問をしましょう。
・令和元年の台風15号19号の際、従業員の安全のためにとった対策を教えてください
・コロナ騒動の緊急事態宣言中、具体的にどのような対策を取られましたか
そしてこういった質問に対し、「特に何もしなかった」「従業員の判断に任せた」「注意喚起をした」みたいなふわっとした返答だったり、面接の雰囲気が悪くなったりするようであれば、その会社はちょっとどうかと思いますよ、といった感じです。
残念ながら、多くの会社は案外そういった対応しかとらないような気もしており、、、
入社してから「台風だろうが電車止まってようが這ってでも来い!」みたいな社風を知ってしまうと、大いに萎えてしまうと思います。
であれば、面接の段階で聞きにくいことでもしっかり聞いておき、ご自身の判断材料にされてはいかがでしょうか。
本日はここまでです。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。